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 鹿狩り 

大晦日の事。親族一同の年越し宴会で、とうとう12時を回ってからの入浴になった。
柚子の浮かんだ湯槽の中、新たな気持ちで瞑想していると裏山で鹿が鳴いた。
山深い谷間に実家があるので鹿が鳴くのは珍しい事ではなく、交尾の季節等は一日中鳴き声が聞こえてくる。
しかし、冬に鳴くのは珍しい。しかもこんな夜中に。もしかして地震とか天変地異や崖崩れのお知らせ?などと不安に思いながらもその夜は深い眠りに入った。
元日の朝、家族をゴルフに送り出し、お屠蘇の後仕舞をして息子と車で出かけようと庭に出ると、裏山の林道に一台の軽トラックが止まり、荷台から猟犬が降りてきた。
狩りだ。鹿狩りが始まる。元日から殺生だなんて。
昔は元日にはゴミを出すな。元日には怒るな。元日には喧嘩をするな。
『一年の計は元旦にあり』悪魔言葉を使うような行いはするなと言われて育った。
なのに元旦に殺生なんてとんでもない。
猟銃を持って歩く男たちに息子も怯えていた。
私は心の中で鹿達に「絶対鳴くな!鳴いたらダメ!」と叫び続けた。
猟犬が走るたびに聞こえてくる鈴の音にビクビクしながら。
植林の多い実家辺りでは、植林した木の皮を食い荒らす鹿は害獣だ。いないほうが都合がいい。しかし、鹿にしてみれば木は自然からの恵み。食べてはいけないはずがない。それなら食べられないようにしっかり管理をするべきだと思いながら、その場を逃げるように車を走らせた。

2日の朝、NHKを見ていると東北地方のお祭りを紹介していた。
『山獅子祭り』。
山獅子とは東北で鹿の事だそうだ。
雪深い東北では人間に食物として肉を、衣類として革を与えてくれる鹿を神として奉る祭。
ほとんどの生きものは、人間が生きていくための糧として、その命まで捧げ、何も言わず消えて行く。
神様が人間をお造りになったとき、神様が言われたという言葉
「地球上の植物や動物達のお世話をちゃんとして仲良く暮らしなさい。」
私たちはこの言葉の意味をしっかり考えて、もっと命の事について学ばなくてはならないと思った。
もしかしたら人間が出現したことにより、楽園のようだった地球が絶滅への道を歩きだしたのではないだろうか?

その日も猟犬達はやってきた。猟師達に連れられて。
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